【図解レビュー】FACTFULNESS(ファクトフルネス)は日本人にこそ必要な本だ
FACTFULNESS(ファクトフルネス)を読んだので学んだことを整理して図解レビューします。
この本を読んで自分は世界の見方が変わりました。派手さは無いですがそれくらいの良書だと思います。著者のハンス・ロスリング氏が実施したテストによると8割の方は世界の見方が変わると思います。
気になった方は是非ご購入ください。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。
また、本記事の他にもFACTFULNESS(ファクトフルネス)に魅せられ、レビュー記事を書いた皆さまを、翻訳者の「上杉さん」が以下のページにまとめて下さっていますので、併せてご参考ください。
以下のページで本書ができるまでの具体的なエピソードも公開いただいてます。リアルな話が満載で、非常に興味深い内容となっています。
本書の中でも紹介されていますが、この記事を書くにあたって調べたバブルチャートは、以下のGapminder toolsを使用しています。世界各国の所得や教育、インフラなどあらゆる観点での調査が出来るツールです。正直、本書を読むまで私は知りませんでした。勿体無い。
素晴らしいのは過去から今までの推移がグラフィカルに把握できることです。例えば日本と中国の一人あたりのGDPがどのように推移してきたかを見ただけで、日本が直近の数十年で世界に比べてどれだけ変化のない国かを把握できます。
もう一つ、世界各国の状況を実際に目で見てみたいと思っている人は多いと思います。そんな方は、以下のサイトから確認できます。
このDollar Streetを通して、世界各国の家や家の中、さらにはペットなどの暮らしぶりを写真を通して垣間見ることが出来ます。
「世界はどんどん良くなってきている」という単純ですがあまり知られていないことを実感できる非常にタメになるサイトです。
なお、以下10の本能について私が理解したことを図解していますが、本書の中では著者のエピソードもてんこ盛りで、どれも本当に面白い内容になっています。
さて、それでは本編になります。
下の画像はDollar streetの画像になります。実際にLEVEL1からLEVEL4に属する国々の生活を垣間見れます。試しにそれぞれの国の「ベッド」を調べてみた画像です。
以上です。
本書では世界の見方を中心に書かれていますが、僕は日本の社会にこそ、FACTFULNESSの考え方が必要だと思っています。
例えば分断本能。
- 「勝ち組」と「負け組」
- 「リア充」と「非リア充」
- 「キャッシュレス派」と「現金派」
- 「そば派」と「うどん派」
- 「インドア派」と「アウトドア派」
- 「都会っ子」と「田舎育ち」
- 等など・・・
数え上げたら切りがないほど、日本人は2つのグループに分断したがります。分断するための言葉がどんどん増えていきます。
ただ、上記の言葉2つで全員が分割されるというのは幻想で実際は、キャッシュレスと現金は使い分けするし、そばも好きでうどんも好きだし、インドアで読書することもあれば友達とアウトドアを楽しむ人もいます。圧倒的に中間層が多いと思います。
パターン化本能もガッツリ当てはまります。
- サラリーマンはみんな同じ格好でつまらなそうな顔で満員電車に乗っている
- A型は几帳面でO型は大雑把
- 高齢者はITを使いこなせない
- 女性はそのうち仕事を辞める
- 日本の男は積極性がない→晩婚化
- 今どきの若いもん
- 等など・・・
これも考えだしたら切りが無くなります。サラリーマンといっても業種や職種、ベンチャーか大企業か、年収帯はどこかで様々な人を見ることができます。血液型はただの占いですし、晩婚化は日本人だけでなくLEVEL4の国々の問題で想像以上に複雑です。
10の本能で共通して言えることは、本能に支配された時点で思考が止まるということです。思考が止まったら、その人や集団自体を深掘り出来なくなります。深掘り出来なくなったら、知らないうちに違った事実を元に行動し、相手を傷つけてしまうかも知れません。
これはビジネスにも言えることで、本当にお客さんが欲しいもの、必要としているものが何かが見えなくなります。
周囲の意見やテレビの情報に流されず、ファクトを掴む思考を得るために、一番おすすめしたい一冊です。