【図解レビュー】アリエリー教授の行動経済学入門とキャッシュレスを考察
先日投稿させていただいたファクトフルネスのレビューがまさかの好評だったので、新規投稿にビビっていました。というのは5%くらい冗談で、新年が明けて本業も再開したため、今後は週次か隔週程度のペースで投稿しようと思います。
本日は「アリエリー教授の行動経済学入門」の図解になります。行動経済学は抽象的な表現も多く、図解するには労力が要りました。おそらく、この図解には本書の数パーセント以下の内容しか無いと思います。ただ、なるべく内容の芯は捉えるよう頑張ったつもりです。
この本を読もうと思ったきっかけ
それは「キャッシュレスの推進」です。
今、日本には皆さんご存知の通りキャッシュレスの波が来ています。注目されているのはQRコード決済サービスのポイント還元率や加盟店手数料です。どのQRコード決済サービスのポイント還元率が一番高いか。どれを使えば目先の利益を一番得ることができるかが多く特集されています。
ただ、私は我々消費者が本当に理解しなければならないのは、お金の本質的な所だと考えています。(もちろん、ポイント還元は大好きですが。)
加盟店手数料が安くなればキャッシュレスに対応した店舗が増えるでしょうが、実際にキャッシュレスで決済をするかどうかを決めるのは我々消費者です。
キャッシュレスによるポイント還元率を上手く利用できれば他の人より得するかもしれませんが、クレジットカードを使うことで浪費してしまう心配との比較は容易ではないです。
- 何故、クレジットカードを使うことで浪費してしまうと考えるのか?
- 何故、現金のままの方が安心と感じるのか?
それらの漠然とした感情に焦点が当たらないまま、キャッシュレスが進むのは恐ろしいとも感じています。日本では今の所、キャッシュレス=クレジットカード(QRコード決済)ですが、クレジットカードは借金と同じです。返済できなければ金利を支払うことになります。目先のポイント還元率に飛びつき、結局それ以上の金利を支払う人が多数になる未来は、お金への悩みを多く持った不幸なものになると思います。
そんな疑問の答えが「行動経済学」にあると思いこの本を読んだ次第です。
では、本編の内容になります。
本編
以上です。
総評
セール品を何故か魅力に感じてしまうメカニズムなど、本書では例を混じえて記載されており、長年の疑問がそこそこクリアになりました。理解するのに中々労力を使いましたが、どんな人でもタメになる良書だと思います。
特に、冒頭でお伝えしたようにこれからキャッシュレス中心の生活にしようと考えている方や、すでにキャッシュレスの生活を満喫している方にも、おすすめの一冊です。「出費の痛み」という表現が琴線に触れたこともあり、その章の話は非常に面白かったです。
また、本書の中では、百貨店の紳士な店長がセール品価格を一切廃止した結果など、面白いエピソードが多々あります。加えて、「お金をどのように入手したか(対価との差異がどれだけあるか)」によって「出費の仕方」が変わってくる話など、上のスライドで一切触れていない話も山盛りです。
この記事を読んで興味を持っていただいた方は是非ご購入をご検討ください。一応、以下のリンクを張っておきます。